管理番号 | 新品 :87535847 | 発売日 | 2024/10/03 | 定価 | 33,000円 | 型番 | 87535847 | ||
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商品の説明
●江戸明治和本●雑兵物語(2巻揃い)松平信興作か
【判型】大本2巻2冊揃い。縦259粍。
【作者】松平信興(ノブオキ、源信興)作カ(ほかに松平輝綱・小幡景憲に擬せられるが未詳)。
【年代等】弘化2年12月官許。弘化3年1月、春日行則序。弘化3年2月、源孟穀跋。弘化3年3月刊。[江戸カ]春日信吉郎(行則・藤原不識軒)蔵板。[江戸]須原屋茂兵衛ほか売出。製本所、[江戸]須原屋伊八。
【備考】分類「兵法」。『雑兵物語』は、兵書または雑史。松平信興作ともいわれるが未詳。2巻2冊。成立は所収の記事などから明暦3年(1657)以後、天和3年(1683)以前と推定され、「関ヶ原・大坂役出陣者は死滅し、島原の乱の経験者は海老のように腰がまがり、物もろくに言われない…」といった記事によれば、天和に近い頃と見るのが妥当。内容は、鉄炮足軽・弓足軽・鑓担・馬標持・旗差・持筒・持弓・草履取・挾箱持・馬取・沓持・矢筥持・玉箱持・荷宰料・夫丸・若党・中間といった雑兵30名の功名や失敗あるいは見聞など、戦場での体験を会話形式で記したもの。諸本としては、最も流布した弘化3年の版本があり、年代の明らかな写本として、享保13年内閣文庫本、寛保4年古川久蔵本、明和4年東京大学蔵本、安永8年お茶の水図書館蔵本、寛政元年旧海軍兵学校蔵本、文化13年桜山文庫蔵本、文政6年京都大学蔵本などがある(国史大辞典参照)。/『雑兵物語』は、戦国時代の合戦を経験した鉄炮足軽小頭・鉄炮足軽・弓足軽・鎗擔小頭・持鎗擔・数鎗擔等の雑兵が語る、体験に基づく戦場の心得等を、奴詞風の口語で記述する。絵入り。序によれば、春日氏の家に古くより伝わる本に、新井白石家蔵本を転写した伊勢貞丈奥書本及び数種の本を校合して公刊したもの。戦場での心得や、武器・用具の扱い方、物資の輜重、救急衛生の処置などを平易な言葉で解説した点から見ると、下層兵卒にむけての陣中心得を説いた兵法書ともいえ、随所に見られる実戦の経験に基づく記述や、当時の関東の下級武士が使った荒っぽい言葉である「奴言葉」そのままの語り口からは雑兵の従軍記録として読むこともできる。身分の低い雑兵たちの実態や会話などは残されることが極めて少ないものであり貴重な資料(西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB)。
★原装・題簽付・状態概ね良好。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
商品の情報
カテゴリー本・雑誌・漫画 > 本 > その他商品の状態やや傷や汚れあり発送元の地域埼玉県